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爽やかな食感。野趣豊かな山菜料理三品


左、わさび葉の天麩羅。右上、ぜんまいの白雪和え、
右下、たらの芽の辛子味噌和えの出来上がり。





わさび葉の天麩羅

昨年の季刊「三井寺」では自生するわさび葉の和え物を紹介した。今回は趣きをかえて天麩羅に。この事でもわかるように、わさび葉は様々な調理方法がある。鼻にツーンとくる辛さ、独特の風味、歯ごたえは不順な天候のつづくこの時期、食欲を増進する食材として重宝な存在である。 まず、水でよく洗い適当な大きさに切っておく。まな板の上で砂糖をふりかけ、よくなじむように擦り込み、少し時間を置く。砂糖を擦り込むことにより、わさび独特のあの辛さが和らぐ。天麩羅の衣はやや薄め。小麦粉9に対して、片栗粉1の割合で耳たぶよりも柔らか目に溶く。ごく短時間で揚がるので、油の温度はやや低めにする。あっさりと塩だけでいただく。パリパリした歯ごたえの後、あのツーンとした辛さが刺激的な一品である。


手前、たらの芽。花が
ついているのがわさび葉。



1. よく洗ったわさび葉を切る。

2.砂糖をまんべんなくまぶす。
   

3.ゆるめに衣をつける。

4.サッと短時間で揚げる。


たらの芽の和え物

たらの芽をよく水洗いする。芽の部分は落とし、茎だけ10cmほどの長さに切り揃えておく。火に鍋を掛け沸騰したら、たらの芽の鮮やかな色を保つために、一つまみ重曹を加え、2.3分強火でたらの芽を茹でる。茹で上がったらサッと水洗いし、きっちり水分を切っておく。辛子味噌(辛子1:味噌3)で和えれば出来上がり。


1. 茹でやすくなるように下ごしらえ。

2. 色が変わらないように茹でる。


3. 重曹のおかげで鮮やかな発色が。

4. 辛子味噌で和える。


ぜんまいの白雪和え

ぜんまいはアクを抜くために、灰を溶かした水に一昼夜浸けておく。よく水洗いしたぜんまいを適当な大きさに切っておく。次に山芋の皮をむき、一口大よりも小さめに乱切りし、ぜんまいと合わせ、包丁の背で叩きながらなじませる。包丁の鋭角な切り口が叩くことにより、自然な風合をかもしだす。ぜんまいにかかった山芋の白さが、あたかも白雪の様相を演出してくれる。蒸し蒸しするこの季節、爽やかな涼風が食卓の上を吹き渡るに違いない。最後に鰹節、焼き海苔などふりかけ、ポン酢でいただく。


1. 一昼夜灰の溶液浸けたぜんまい。

2. 適当な大きさに切り、


3. 合わせるように包丁の背で叩く。

4. 白雪のような山芋が美しい。

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