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黄金剛童子像（きこんごうどうじぞう）
・重要文化財　鎌倉時代　十三世紀
・絹本著色　縦130.3cm　横73.5cm

『智証大師在唐記』によると、本尊は阿弥陀の化身であり、三井寺の秘法としょうされているといいます。

特徴
右手に三鈷杵をもち、左足を高くあげ、踏割蓮華に片足で立っている姿は蔵王権現像に極めて近く、両者の間に何らかの関係があると考えられます。

童子の口から立ちのぼる雲上の円相内に赤衣の阿弥陀如来像を乗せています。上方左右には飛天が散花し、下方には四臂金剛や渦髪童子、鬼形及び象頭、猪頭の頻那夜迦がそれぞれ雲に乗っています。

童子の頭髪や装身具、着衣の文様は金泥で、肉親を輪郭する墨線は力強く抑揚にとみ、童子の躍動感をよくあらわしています。

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