三井寺教義の紹介
ホーム サイトマップ

法の華
三井寺について

ピックアップ

名宝の紹介

教義の紹介
天台の教え
密教
修験道
三井流声明
仏教豆百科
法の華
喫茶得道
三井寺と修験道


花ごよみ

連載

法要行事

拝観案内

販売

お知らせ

お問い合せ


息の垢(さび)

釈尊は苦悩の元となる貪り、瞋恚(いかり)、道理に暗い愚痴(おろか)の三毒を 大安槃守意経の中で弟子達に「息に垢あらば息すれど息を得ず、息の垢その最劇は三毒」と説き、 霊山説法では「外から飛びくる毒矢より心の内に飛び交う恐ろしき三つの毒矢を防ぐべし」とも。 釈尊の呼吸法の著者、村木弘昌医学博士は生前よく経典の息の垢にふれ、 心の乱れは呼吸量の減少を招く為、三毒を離れて意識呼吸をと勧められていた。

人の世の苦の種は各々異なるもののすべては因縁により生じ滅する道理を納め得ず大方は我見、 我執の網に絡まれ煩い悩む。守られ通しの得難い一生、佛智を仰ぎ、執着の縺れを解きほぐし、 せめて末期の一息は感謝いっぱいの人間卒業を果したい。

風の行方を問うなかれ
散りゆく花を追うなかれ
すべてはサラサラ流れゆく
水の如くにあらんかな

坂村真民詩集より

遊心庵主・岡部善恵





「法の華」一覧に戻る
「教義の紹介」に戻る

Copyright (C) 2002 Miidera (Onjoji). All Rights Reserved.