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あるがまま

 人間の心身環境の一切を形成する五要素があつまった「五蘊」のはたらきは、色蘊=人体を始め、物質的存在の総称で、変化し、壊れ去る質のもの・受蘊=印象感覚・想蘊=知覚表象・行蘊=意志その他の作用等・識蘊=心の総称。受・想・行は心のはたらきを多く表す為、五蘊は物質界と精神界の両面にわたり因縁より生じたものを示す。

  「七猿和歌」の前三首にも詠みこまれている「うき世」は、はかなくも、定めのない人の世は「浮生(ふじょう)」という語から出たものであり、住みづらい此の世に「憂き世」の字もあてられている。 時代がくだり、社会の仕組みもめまぐるしく変り、複雑多岐にわたればわたる程、心を乱す情報の波も多方面から重なりとどく。

  慈恵大師様のお歌の結びの一首には、自己のとらわれの思いこそが迷いの元でもあることが含まれていると思える。心を静かに保ち、ものごとのあるがままの相をあるがままに受けとめて、世のありさまのすべてが真理のあらわれと頂ききって、そのことすらも「思わざるこそ」と心から放つことができたならば、どれ程自在なる心境であろうか。

  南無慈恵大師常住金剛
遊心庵主・岡部善惠




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