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水無月に

昔、中国では茶を煮るための水を求めて、大河まで何十里もの道を行ったと聞きました。また、良水の井戸のある処銘酒有りとも。三井寺には、天智、天武、持統の三帝、北政所ゆかりの閼伽井があり、毎年祖師様へ献茶をなさっています。施茶から始まったといわれる三井古流は「茶を煎じ、神仏に供え、人に与えて自分も頂く」と云う非常に深い意味を含んでいると承っています。生きてゆく日々、ことに現代は三毒の煩悩の炎に包まれ、自分を見失いないがちですが、そんな時にこそ心静かに茶を煎じ心の垢を拭い、勇気を持って精進したいものだと思います。旧暦六月は水無月ですが、古より水に感謝を捧げ、やがて来る夏を健やかに過ごすことができるようにとの願いを込めて祈る風習があります。

  
水無月の夏越の祓いする人は
  千歳のいのちのぶるといふなり
  

長吏様ご揮毫の「茶煮石根泉」を床に、ときの草花を活け、ひとり茶を煎じ「煎茗天理を楽しむ」の心境で今夏もつつがなく過ごせることを祈っています。

三井古流煎茶道 松江分会 福間和喜子





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