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飢 餓

なんと勇気のいる苦渋の選択。二百万人が飢えに喘ぐ人口一千万人のアフリカ南部ザンビア共和国。干魃の為、WFP(世界食糧計画)から緊急支援で届いた米国産の主食のトウモロコシの四十%に遺伝子組み換え品種の混入が判明。政府は専門家を交えて検討の末「健康被害や在来種の交配、生態系への影響が予知できない」として受け入れを拒否。同じく近隣国のモザンピークやジンバブエも難色を示したと報じられている。

二十年程前二十世紀最悪の飢餓として伝えられた人口千四百万人のモザンピークも、五年続きの干魃と内戦で人口の半分が飢餓に瀕し、僅か二年で三十万人が命を失った。

飢餓の原因の多くは内戦、干魃、砂漠化、森林伐採、肉牛乳牛の過剰の放牧。家畜の為の六億トンの穀物飼料、五十四%の軍事比率等、自然条件以上に人間が作り出す条件の多さに胸が塞がる。彼の国々の人はいま、各地に山積みされたまま食べることの出来ない命の糧をどれ程の思いで見据えているであろうか。昨今の日本の食の有様を思うと、まことに申し訳なく、はずかしい。

遊心庵主・岡部善惠





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